2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

餓記

昨日に続き朝食以外口にせず。案外食事をしなくても活動できるものだ。1日3度の食事を続けているとその習慣が強迫観念へと代わり、栄養を摂取する必要もないのに腹が減ったりするのではないか。などとなかば非科学的なことを考えてみる。いや、気の持ちよう…

ブローカ矢:脳における進化、予想、そして言語

Broca's Arrow: Evolution, Prediction, and Language in the Brain Cooper DL. Anat Rec B New Anat. 2006 Jan;289(1):9-24. 著者のCooperさんはどういった人物なのか皆目わからない。元プリンストン大学の学者で、アメリカ陸軍を退役し、上級連邦政府高官…

大脳前頭葉の欠損などないと信じたい。

永遠に呪われたい亡命者の記録さん経由でMSN毎日インタラクティブより。 セクハラ:脳科学の教授を免職処分へ 北海道大学 脳科学者として知られる沢口俊之・北海道大大学院医学研究科教授(47)が大学の女子職員にセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)…

藤井直敬『予想脳 Predicting Brains』

読書中(p.1-41)。簡潔な記述ですらすら読める。帰宅の電車内で読み終わりそう。とはいえ、かなり面白いことを言っている。詳細な実験結果から積み立てていくボトム・アップの議論ではなく、トップダウンの仮説概念を元に書かれたものなので、ところどころ飛…

ジャッケンドフ先生が語る言語・脳・進化

ことのはのいしずゑ (我が駄訳) 言語に限らず、脳内表象・計算など、真っ当なことをおっしゃっている。 本日は第2章を p.22 まで翻訳。

おくやみ

asahi.com より 「惑星ソラリス」原作者 スタニスワフ・レムさん死去 スタニスワフ・レムさん(ポーランドのSF作家)27日、ポーランドのクラクフで死去、84歳。秘書が明らかにした。タルコフスキー監督の映画「惑星ソラリス」の原作となった「ソラリス…

シナモン・ガール

Last FM に加入。こりゃすごい。とりあえず Rufus Wainwright 繋がりで色々聞いてみる。 Nina Simone…ん? …ニーナ・シナモンだとずっと思ってた。恥ずかし。 各メジャー・ラジオ局が独自色を失い、無難なヒット・チャート一辺倒になる中、インターネット・…

鏡よ鏡

僕は自分の命を、命そのもの以外の何か特定の一つのもののために燃焼させるにはまだ若すぎるのかも知れない。いや、自分に言い訳を与えすぎないように、経験が浅すぎ、かつ、才能に乏しすぎる、と訂正しよう。同じ歳で遥かなる偉業を成し遂げた才人は枚挙に…

グノシエンヌ

曽我部恵一『sketch of shimokitazawa』のラスト曲「ベティ」のモチーフがエリック・サティだとしたら、意識している演奏者はきっとラインベルト・デ・レーウだ。深遠なピアノの響きや重々しいテンポがそっくり。

iTunes Top10

Nobody Knows / Anthony Hamilton & Nelly Baba Oje' Is The Oldest One (PT.2) / Arrested Development Just When I Needed You Most / Barbara Jones In The Sun / Arrested Development Among The Trees / Arrested Development Lo and Behold / James Ta…

見た(3/19〜3/22)。

南極物語 ブロークバック・マウンテン ホテル・ルワンダ

僕らの青春をおおげさにゆうのならば。

近代文学とは「青春」の発見/創出であった、とする三浦雅士『青春の終焉』には非常に賛同するところです。ところが「青春小説」とは(こないだ書いた『小さな恋のメロディ』みたいに)基本的には学校・社会などの権力に対する抵抗の物語なので、フーコー的…

村上春樹恐怖症=青春という亡霊への憧憬?

友人のLisbon22くんが3月25・26日に行われる『春樹をめぐる冒険―世界は村上文学をどう読むか』というシンポジウム・ワークショップに誘ってくれたので楽しみ。 そういえば僕が大学に入る前に「大学生」のイメージを決定付けたのは『ノルウェイの森』だった(確…

ニューラル・ネットワーク入門

http://mars.elcom.nitech.ac.jp/java-cai/neuro/menu.html

認識の病

因果関係 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3より 「しかられないと勉強しない」という命題は真なのにその対偶の(と一見思われる)「勉強するとしかられる」は偽であるのはどうしてか、という問題。出展がなかったからはっきりしないのですが、そういう意味で…

精神と時の部屋に籠りたい。

腰を据えてじっくり学び考えていきたいことと、今しなければならないことが、あまりに乖離している。これがずっと僕の悩みなのだけれど、きっと、永遠に解放されることはないのだろう。

重要な蛇足

僕は上の日記(1個上のはどうでも良くて2個上の日記)で展開された未熟な思考を、障碍者の生やそれに関わる社会環境の問題に結びつけてみたいと思う(もちろん水溜りに足を突っ込んだだとか、大きな門、小さな門だとかは比喩である)。 障碍者が利用しやすい大…

バッテリーはビンビンだぜぃ。

新モルツ、うまい。KIRIN派の僕も満足。最近のサントリーは冴えている。 飲んだら乗らない。誤発車の恐れがある。 こんな夜にお前に乗れないなんて。

この雨にやられてエンジンいかれちまった。

どうしてこの季節にこんな酷い雨が降るのか分からない。 世界は理解不能で納得のいかないことに溢れていて、それでも、どうにか折り合いを付けて生き延びていくしかないのだ。 僕が夜中まで1日のほとんどを過ごす研究室はキャンパスの端にあって、大学の傍に…

泳いだ。

しばらく泳ぎつけていないと、身体の水への適応はあっという間に失われる。僕が一番イルカに近かったのは小学生の頃だ。今日も隣のコースを軽やかに泳ぐ小学生を寂しく眺めた。確かに23歳の僕は彼らよりも速く泳ぐことは出来る。だけど僕の泳ぎには彼らの泳…

概念構造は語彙に記載されているか(4)

(3)の続きです。 今回でこのシリーズはとりあえず終わりにしようと思います。 4. 同音異義語と多義語の質的な差異に関して ここでは最新の脳科学研究を紹介し、それが語彙意味論にどのような示唆をもたらすかを検討する。 The representation of polysemy: M…

語彙意味ってなんなんだろね。

蒼龍さんから「概念構造は語彙に記載されているか」の一連の記事に関してトラックバックをいただき、出張して質問に回答してきました。 生成語彙論ってこんな理解でいいのかな - 蒼龍のタワゴト-評論、哲学、認知科学- この一連の記事はあまり推敲もしていない…

概念構造は語彙に記載されているか(3) 

(2)からの続きです。 3.語彙意味論における理論と実証的研究 ここまで見てきたように、語彙意味に分析的な内部構造を仮定する理論はFLらによる批判を免れないものである。しかし GP が示したのは、まさに FL らが批判する事象構造という動詞内部における分…

本日の環境学

保坂和志『カンバセイション・ピース』 人が空間の中に生きているかぎり、空間と何らかの折り合いのつけ方をしているわけで、「私」という特定の主語がここからの眺めを見ているのではなくて、私でなくても誰でもいい誰かがここからの眺めを見るという、そう…

概念構造は語彙に記載されているか(2)

(1)の続きです。 2.Fodor & Lepore (1998) における生成語彙論批判 The Emptiness of the Lexicon: Reflections on James Pustejovsky's The Generative LexiconFodor J. A. & Lepore E. Linguistic Inquiry(1998), 29(2),269-288 彼らの主張は一貫してシン…

中年ロッカー・クライシス

エレファントカシマシ公式ホームページより 先日、メンバー冨永義之(Dr)が体調不良のため病院にて精密検査をしたところ、 「慢性硬膜下血腫」 ということが判明し、3/2に緊急手術を受 けました。 術後の経過を見た上で、医師の判断により最低1ヶ月の治療と安静…

雨の月曜日@大阪

しばらく日記を書いていなかったので備忘録を兼ね、今週の月曜日だけ中途半端に振り返ってみます。 月曜日、研究成果の発表会のようなものがあって、大阪まで行って来ました。 夜行バスで4000円ちょい。JRとか京王とかの大手だと8000円とかしますが、今は中…

概念構造は語彙に記載されているか(1)

近年の生成文法において語彙の重要性が増してきたことに伴い、豊かな意味特性を含むものとして語彙を捉え、それらが統語構造にどのよう反映されているかを問うことに関心が集まってきた。Jackendoff (1983) 以降、語彙意味論の分野は活性化し、語彙概念構造 …

東京スカパラダイスオーケストラ『サファイアの星』

チャラとスカパラ、こんなに合うとはねえ。ここ一ヶ月シングルでは一番聴いたかな。 最近のチャラはメロウ、スィートだから、たまにこうやってはっちゃけてくれると嬉しい。惜しむべくは詞を谷中敦が手掛けていること。CHARAには合わないし、僕、この人の詞…

言葉に飢えた人たちのために

http://www.minc.ne.jp/~megu/olive/index.htm