2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

赤いくちびるが色褪せる前に

その熱い血潮の枯れぬ間に。はい、ジャケット買い、決定ですね。曽我部恵一『東京コンサート』が予約開始。 曽我部がサニーデイ・サービス『東京』10周年を記念して行ったソロ・ライブ。曲順もそのまま、全曲収録だそう。 『東京』のジャケットの美しさ、そ…

脳科学の内部観測

『現代思想』10月号は「脳科学の未来」が特集。 茂木健一郎+郡司ペギオ幸夫+池上高志の討議がトップ。 脳科学の特集なのに、この三人を主席に据えるところが、さすが青土社というか、なんというか。いや、すごい面白いんだけれど。巻頭エッセイを任された竹…

無事下山。

遭難どころか二日間とも快晴。とはいえ二日で独立峰二つアタックはなかなかきつかった。 今朝は初めて見る尾瀬ケ原の荘厳さに言葉を失う。時代感覚すらおぼつかなくさせるような、湿原植物の断固たる存在感。自分たち人間がそこにいる必然性を全く感じさせな…

夏が去れば登り出す

23:55 浅草発尾瀬夜行に乗り込む。夜行列車は何故だかいつでも厳粛な心持ちにさせる。夜の闇を進む旅路に何かの隠喩を見い出すからかも知れない。 燧ヶ岳〜尾瀬ヶ原〜至仏山のコース。 いままでの登山は小屋泊ばかりだったのだけれど、今回は初めてのテント…

本日の古本(河野書店@駒場)

心はどこにあるのか (サイエンス・マスターズ)作者: ダニエル・C.デネット,Daniel C. Dennett,土屋俊出版社/メーカー: 草思社発売日: 1997/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見る¥900 高校の頃から読んでいたサイエ…

人は過去の奴隷なのだろうか

はてなダイアリーにも YouTube が埋め込めるようになったということで。とりあえず青春の一曲。 The Smashing Pampkins の1995年の傑作『メロンコリーそして終りのない悲しみ』から 「Tonight, tonight」 。 Time is never time at all You can never ever lea…

表象なしの知性

いや、素直に表現すれば、ただ、頭使わずによく動いた、という。結果として頭回っていない日記に。 被験者さんが祝日にしか都合がつかなかったので、祝日だけれど、実験。寝坊しないように気負いすぎたのか、朝五時に目が覚める。 積ん読コーナー、および最…

あ〜びっくりした。

このブログを見てくださる方は、主に脳や認知関係の話に興味のある方か、たまに吐き出すセンチメンタルな言葉を温かい目で(もしくは冷たい目で)見てくださる方だけだったと思っていたので、今日みたいに1000近いアクセスがあるとびっくりする。昨日の記事は…

「脳の話:言語と認知」

と題された教員談話会を聴いてきた。 「脳の話:言語と認知」 信原幸弘・酒井邦嘉 今回は、脳の情報処理をめぐる根本的な問題をめぐって、哲学者と脳科学者が正面切って論争を行う。 信原:「言語は構文論的な構造をもつ点に顕著な特徴があるが、そのような言語…

ミニマリストを極小的に復習。

外池滋生先生の集中講義。4日間でミニマリスト入門から数量詞に関する応用、日本語のScrambling、日英語の比較まで。 今日は主に Radford の 『Syntax: A Minimalist Introduction』 と 『English Syntax:An introduction』 を流す。一日でこれだけ網羅する…

植物状態における意識の検知

認知科学徒 News Memo さんのところでも関連するニュースがたくさん紹介されていました。短いので論文本文を全訳してしまいました。 Detecting Awareness in the Vegetative State Owen AM, Coleman MR, Boly M, Davis MH, Laureys S, Pickard JD Science. 2…

ひとまず

刺激文を大体作り終え、後は細かな調整へ。今度の実験では、脳機能計測の前にかなりオーソドックスな心理言語学的な行動データを取ることになったのだけれど、実はきちんとやるのは初めてなのでちょっと楽しみ。コーパス分析とかもやってみたい。 昼食は大学…

意味と形式の狭間で

新しい実験の刺激文*1作りのために月曜日から言語学の先生と一緒にミーティングを重ねている。 見たい効果は統語すなわち文法形式なのだが、言語である以上、そこに意味が付帯する。意味の要素が見たい効果を打ち消したりしないように、様々な状況をイメージ…