2008-08-16から1日間の記事一覧

ひとつの時間の中にあって幾億も重なる昼と夜

夜の伯備線は生真面目すぎるほどに一歩一歩を確かめながら進む。停車の度に運転手は一両目の先頭へ出てきては、姿を見せぬ降車客を待つ。駅の灯火の他には何も見えず闇の中をただ過ぎ去っていくだけの無数の町たち。僕はこれから先もこれらの町を訪れること…