MAKI OGASAWARA PHOTO EXHIBITION 『旅の空』 E&Y HOUSE

毎日のように僕が買い物をするセブンイレブンの前にある、何だかイカした建物。何年も気になったまま立ち入ることはなかったのだけれど、先日、入り口に "DESIGNTIDE TOKYO 2008" の立て札が出ていたので、買ったばかりのカップラーメン片手にふらっと立ち寄…

僕らが旅に出る理由 六つ目

ぼす「shokou5 くん、君の研究は素晴らしい。この最先端の知見をぜひ国際学会で発表してくれたまへ。」 ぼく「やた!初めての国際学会だ!僕の偉大な研究を世界中の人々に大いに知らしめるのだ!!さてさて、開催国はどこだろう?先輩たちはアメリカに行った…

野宿の旅、プライスレス。

島根県から無事帰ってきました。四日間のうち端の二日はまるまる移動に費やした。東京〜出雲の往復の交通費、4600 円、最終日松江で土地の美味と美酒に浸り、これまた 4600 円。宿賃、プライスレス。不思議な時間と金の遣い方である。そして再び研究の日々。…

かはらもののこうた

不思議なことだが野宿をしてゐて朝まで際限無く蚊に刺され続けるかといふと、決してそんなことはない。確かに二三カ所は刺されるのだが、それ以上はどうやらその地域に於ける食糧供給の過剰が生じ辺りは吸飽きた蚊ばかりになつてしまうやうなのである。故に…

ひとつの時間の中にあって幾億も重なる昼と夜

夜の伯備線は生真面目すぎるほどに一歩一歩を確かめながら進む。停車の度に運転手は一両目の先頭へ出てきては、姿を見せぬ降車客を待つ。駅の灯火の他には何も見えず闇の中をただ過ぎ去っていくだけの無数の町たち。僕はこれから先もこれらの町を訪れること…

たびのおとも

タビリエ 松江・出雲 (タビリエ 28)出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング発売日: 2008/10/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (3件) を見る出雲大社 日本の美術 476作者: 浅川滋男,国立博物館(東京京都奈良九州),文…

真夏の夜の事〜旅の手帳から〜

毎夏恒例となりましたが、明日、札幌へ向かいます。去年の写真を整理していたら、札幌の最後の夜のことが夢のように蘇ってきました。 金曜日の夜。僕は北大の友人にすすめられた北 13 条のピカンティでスープカレーをすすっていた。後から後から滲み出てくる…

サマー・ソルジャーだったころの話。

サニーデイ・サービス再結成だって!晴茂くん (Dr.) 生きていたんだ・・・。無免許スクーターで疾走する三人、泣ける。 そういえば数年前の夏、僕もベトナムの海沿いの町ムイネーを無免許バイクで走りました。セオム (バイクタクシー) を頼んだつもりが、レンタ…

桜の木の下には shokou5 が眠っている!

城が好きでとにかく城下町は旅のルートからけして外さないので、今までいくつも名城と呼ばれるものを見てきたのだけれど甲府城ほどその石垣に見惚れたことはなかった。天守閣が再建されていないため石垣が強調されるせいもあるだろうし、雪に埋もれた城郭を…

僕らが旅にでる理由 五つ目

いつもの東中野駅でいつもとは逆方向の中央線に乗ってしまった。もう戻れない。戻らない。 「旅に出る理由の無い旅」は久しぶりで少し戸惑う。最後に理由のない旅をしたのは 4 年前の九州自転車旅行以来だ。阿蘇を越えて彼女と出会ってからは世界は何かにつけて…

甲府に着いた。

甲府城趾から市街を展望。本当にすり鉢の底。富士がすり鉢のへりの向こうにユウモラスに顔を出している。垣の石組が美しい。やはり雪は東京より、深い。

缶ビールを飲みたくってリュックを置いて探したよ

今日で北海道最終日。昨日は昨日でいろいろあって最高の一日だったけれど、それはまた後日。まあ関係者が先にブログに載せるかもしれない。 今朝は早く起きて小樽にやってきた。絶好の好天でレンタサイクルして駆け回ってる。小樽文学館内の JJ's Cafe より…

きっちゃてんどこか、たのむ

札幌の方、もしくは札幌にお詳しい方、深夜遅く(26時とか)まで本が読めたりするような居心地の良いカフェなど、ご存じないでしょうか? 基本棲息エリアは大通り公園ですが、徒歩15分程度は厭いません。ネットカフェ逝けというのはなしで。 よろしくお願い…

再会〜紺色のひと〜

いい加減、体が冷えきった頃に id:Asay くんからの電話が鳴る。早速僕のいるスタバに足を運んでもらう。 僕は寒さに耐えきれず店外で彼を待つ。彼は交差点を自転車に乗って渡ってきた。前回も今回も、先に相手に気付いたのは僕の方だ、と僕は思っている。前…

札幌

連日30℃を超えていた東京から来たものにとっては札幌の気温は街中にエアコンのドライを効かせたようなもの。昨年からの我がねぐら、大通公園は今日が夏祭りの最終日。夏祭りの終わりと共に文字通り夏が終わるのが札幌のようだ。 札幌市民のみなさま、9丁目の…

僕らが旅に出る理由 四つ目

僕が旅に出る理由はだいたい100個くらいあって 四つ目は東京の夏に嫌気がさしてきたこと統合脳 夏のワークショップ バックパック野宿の旅いつも僕の旅立ちはせわしない。旅の準備はその日の朝に始めるのが何時からかの悪しき慣習だ。持っていくつもりの衣類…

大阪春の靭

朝、7時半に梅田着。寝呆けた頭のまま PRONTO でカプチーノとハムエッグトーストの朝食。一服してようやく目が覚める。どうやら深夜バスではトイレ休憩も含め、一回も目を覚まさなかったらしい。初めての経験。場違いな人間になってゆくに従って、図太さも増…

僕(ら)が旅に出る理由(3)

僕が旅に出る理由は大体100個くらいあって 3つ目は春の嵐が僕の背を押したこと。 今日の夜の入りはすごい嵐だったけれど、本屋に避難して立ち読みしている間に雨はすっかり上がっていた。 髪を切りにいったら、目の前におかれた雑誌はBRUTUSの茂木健一郎特集…

老いてなほ

新宿センタービル前で24:30発の夜行バスを待つ。広場で同じようにバスを待っている人たちは、みな十代後半から二十代そこそこで、つまり大学生ぐらいの人たちが多い。この中では僕は年輩に属するのだろう。僕が乗るバスは新宿〜大阪の運賃が4200円であり、こ…

beautiful day(s)!

ある御仁によると、朝霧JAMの感想ブログはどこもこのタイトルであるらしく、僕も慣習に従ってみた。 10月7日(土) 前日までは台風がどうなるか、冷や冷やものだったのだけれど、土曜日の朝には嘘の様な秋晴れ。先日の尾瀬もそうだったけれど、台風っていうの…

LOVELY LOVELY WAY, CAN'T YOU SEE THE WAY?

朝霧から帰ってきて、やりきれない報せを聞いた*1。やりきれない出来事の裏で、しかし、僕は類稀に美しい二日間を送ったのだった。僕が落ち込むこと自体、思い上がったことなのだろう。明日も多分生き延びるだろう僕は、あの二日間の美しいシーンの数々を慈…

マンモス広場のクジラ山@札幌

*1 先週は統合脳という企画のワークショップで一週間、札幌に行ってきました。初の北海道です。宿は大通り公園9丁目のクジラ山でした(付記:すっかり書き忘れていたのですが、クジラ山とは大通り公園にある人工の山です。北側半分は大きくえぐれていて斜面全…

吉田近衛町69番地

タイトルは僕の好きなハービー山口の写真集『代官山17番地』から借りてみた。今はない同潤会代官山アパートをノスタルジックなモノクロームで切り取った写真集だ。そこに写る風景や人々は、フィルムに焼き付けられた瞬間には確かに存在したはずなのに、しか…

ただいま

横浜の家に帰ってきました。京都に5日も滞在するのは初めての経験。そもそも僕は高校の頃、京大に憧れていたのだけれど、いろいろな事情でその希望は適わなかったので、吉田寮に泊まって京都をうろつく毎日は夢のようでとても楽しかった。 今日は午後3時半に…

初公開!これが吉田寮だ!!

この部屋に4日間滞在させていただきます。携帯からのアップのため写真が90度傾いたままなのだけれど、それさえ判然としない混沌ぶり。 前回この部屋に宿泊したのは冬場だったのだが、今回は夏場、それも梅雨時とあって、なんとも芳醇な香りが立ち込めている…

僕(ら)が旅に出る理由(2)

明日から京都で学会。今夜遅くバスで新宿を発ちます。 京都の銭湯を巡ろうと、http://inokin.kdn.ne.jp/sentou/index.htmさんを参考にしながら、所在地などを調べているのだけれど、京都の住所表記が全く解読できない。ネットで検索をかけてもジャストでヒッ…

プレイバックPart2

山口百恵ネタが続きまことにあいすません。 もちろん、直接演奏したことがなくとも、個人的な体験が音楽に絡みつくことは、誰にだって、ある。 例えば Moby の『18』は、僕にとって、サイゴンからハノイへと向かう長距離列車の夜の車窓とは切り離せない。バ…

僕(ら)が旅に出る理由(1)

僕が旅に出る理由は 大体100個くらいあって 1つ目は明日、明後日と 広島大学で日本言語学会があること