日記

ジョン・ミハイル『道徳認知の諸要素:ロールズの言語アナロジーと道徳・法的判断の認知科学』

おひさしぶりです.今年も,いや,この 5 年も,いろいろありましたが,結局のところ,図々しくも,僕は元気です.いや,あまり元気がないかもしれません.君はどうですか? このところ,道徳について考えていました.いや不道徳について考えていたといった…

あすこそは あしたこそはと 夏は暮れ

雨上がりの夜空に

ジンライムのようなお月様!

ご無沙汰しておりました。

冬になると恒例のように更新が鈍るこのブログ。寒いとなかなか心が発火点を超えないのである。今日は初夏のような陽気だから。と言ったら、分かり易すぎて恥ずかしいのだけれど、事実だから、仕方がない。どうやら、この実に恥ずかしい心身を抱えた私を、何…

ゆるふわモテ形而上学読書会 1回目

Contemporary Debates in Metaphysics (Contemporary Debates in Philosophy)作者: Theodore Sider,John Hawthorne,Dean W. Zimmerman出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2007/12/03メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブ…

Sigur Ros 新木場 STUDIO COAST 20081025

秋の大物ライブ三連戦、radiohead につづく二戦目は Sigur Ros。 今回も我がバンドのボーカル kms の誘いで参戦。チケットがライブ当日になっても kms の手元に届かず、問い合わせたところ、住所の宛名に間違いがあって、羽田の荷物集積所に留まっていたこと…

寄せてはかえす夜の波。

新大久保の韓国料理屋で I 先輩の友人たちと食事。みんな音楽好き、というか職業だったりするひとも。やっぱり radiohead 来日公演の反響は大きく、ここでもその話題でひとしきり盛り上がる。そして Perfume 聴け、と説教される。自意識が邪魔しているんだね…

今夜,ある特定のバーで(ある特定の人間による観察)

日曜日からの四日間にわたる[缶詰[論文執筆]]*1にひと区切りを付け,へろへろになりながらも,とあるバーで三浦俊彦『多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス』を読んでいるわけであるが,隣席の同世代と思しき女子二人の会話へふと耳を傾けると,エレク…

走ることについて思うときに僕の流す音

投稿していた論文の二度目の査読が終わって返事が返ってきた。30 日で解析加えて議論改善しろ、って無理だよ。死む。なんだかいろいろうまくいかないことが多くて失速気味なのだけれど、そんなときは Cajun Dance Party を聴くに限る。身体のどこかに眠って…

野宿の旅、プライスレス。

島根県から無事帰ってきました。四日間のうち端の二日はまるまる移動に費やした。東京〜出雲の往復の交通費、4600 円、最終日松江で土地の美味と美酒に浸り、これまた 4600 円。宿賃、プライスレス。不思議な時間と金の遣い方である。そして再び研究の日々。…

かはらもののこうた

不思議なことだが野宿をしてゐて朝まで際限無く蚊に刺され続けるかといふと、決してそんなことはない。確かに二三カ所は刺されるのだが、それ以上はどうやらその地域に於ける食糧供給の過剰が生じ辺りは吸飽きた蚊ばかりになつてしまうやうなのである。故に…

ひとつの時間の中にあって幾億も重なる昼と夜

夜の伯備線は生真面目すぎるほどに一歩一歩を確かめながら進む。停車の度に運転手は一両目の先頭へ出てきては、姿を見せぬ降車客を待つ。駅の灯火の他には何も見えず闇の中をただ過ぎ去っていくだけの無数の町たち。僕はこれから先もこれらの町を訪れること…

君と上手く話せないこと。

北海道でのお仕事終了。夜の飛行機まで遊ぶぜ!と意気込むも UFJ 銀行 ATM サービス停止により金欠。中島公園の木陰で缶ビール飲みながら Buzsaki 読む俺。札幌は真夏でも木陰に入れば快適この上ない。 あとで文学館の吉増剛造展を見よう。昨年は太宰治展に…

暮れゆく夕べの空

*1 夕焼けの色が素晴らしかった。相変わらず写真では再現できない色。駒場より撮影。右が新宿、左が三軒茶屋方面。ベランダに誘い出されて写真を撮って五分もしたらもう薄暗くなっていた。一瞬が勝負。 「自然」科学に携わりながらも、向き合っているのは PC…

数時間も13年も私にとっては同じなの

昨日は締め切り間際に書類を提出しに行ったら、sumidatomohisa さん、 boy-smith くん、その他授業や勉強会などで馴染みの人たちが集まっていて、みんなこの数日、あるいは数週間、苦労したんだろうなあ、といった感じでげっそりしていて、愛おしくなってし…

俺は愚図だし学振もないけど

自由と喚いている不自由がここにある。というわけで。 夜中のコーヒーを濃いブラックにして。 明日が学振*1の申請締め切りということで二徹で書類書いてます。 金が〜欲しくて〜徹夜して〜落ち〜る〜だけ〜。 *1:勤労貧困な現状脱出の唯一の手段!

多摩川線夜想曲

ホームへ降り立って、なんだかくすぐったいような罪悪感を覚えて立ち止まる。多摩川に程近いその駅には栗の花の匂いが立ち込めていた。闇の中に白い花がぼうっと浮かんで見える。幼いころ僕の家の前には栗畑が広がっていて、この季節には家の中まで匂いが立…

キャンプ!やかん!!裸眼!!!

昨年の Natural High! は山も水も天気も (朝、東京を出発するときは土砂降りだったのに、向こうについたら快晴!) ご飯も音楽も最高で、今年も誰が出るか、とかは関係なく参戦する予定なので、その計画を立てよう、ということで中目黒に結集。僕が大学を出る…

マイスターを侮るな

日本武道館で博士課程の入学式。 千鳥ヶ淵の桜はこの数日度重なった風雨でほとんど散っていたけれども、枝にうっすらと桜色が残っている。いい加減、入学、おめでとう、などという文句も気恥ずかしく、煩わしくなった歳なので、この程度の晴れやかさ、ちゅう…

ご報告

紆余曲折ございましたが、わたくし、本日をもちまして修士課程を修了いたしました。来年度からも同じ研究室の博士課程に進学いたしますので生活が大きく変わることはないのですが、漸く今日になって自分の中で一つの区切りとしての実感が芽生えました。 この…

俺の脳味噌今日もフリースタイルモード

犬も食わねえ日常の垂れ流しで有限の WEB スペースを食い潰す輩は氏ね、と友人は鼻から紫煙を吹きながら、言った。わっく!朝から晩まで論文執筆の緻密な作業、一言たりとも疎かにせず。もうくらくらしてきた。回顧懐古。 夜勤明け日曜朝からバンド練習。健…

閏日ジュビリー!

2月に29日は存在しない。今日は2月28日のつぎの日で、3月1日のまえの日だ。従って今日は存在しない。カレンダーにないいちにち。ぽっかり宙に浮いたいちにち。まったく自由ないちにち。太陽系をつくった空飛ぶスパゲッティ・モンスターから4年に1度届くプレ…

しょうかっこうからやりなおし。

End Of The DREAMSアーティスト: フラバルス出版社/メーカー: Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)発売日: 2007/06/20メディア: CD購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (10件) を見る友人から借りた金を手に、夕暮れコンビニに向かい、あさ…

ほうとう息子、還る

絵はレンブラントによる『ほうとう息子の帰宅』である。 ほうとう息子である shokou5 はあり金をすべて持って、やや遠い国に旅立ち、そこで盆地の寒さに負けてほうとうを一杯食べて、財産のほとんどを使い果たしてしまった。次の日から、shokou5 は食べるに…

桜の木の下には shokou5 が眠っている!

城が好きでとにかく城下町は旅のルートからけして外さないので、今までいくつも名城と呼ばれるものを見てきたのだけれど甲府城ほどその石垣に見惚れたことはなかった。天守閣が再建されていないため石垣が強調されるせいもあるだろうし、雪に埋もれた城郭を…

僕らが旅にでる理由 五つ目

いつもの東中野駅でいつもとは逆方向の中央線に乗ってしまった。もう戻れない。戻らない。 「旅に出る理由の無い旅」は久しぶりで少し戸惑う。最後に理由のない旅をしたのは 4 年前の九州自転車旅行以来だ。阿蘇を越えて彼女と出会ってからは世界は何かにつけて…

甲府に着いた。

甲府城趾から市街を展望。本当にすり鉢の底。富士がすり鉢のへりの向こうにユウモラスに顔を出している。垣の石組が美しい。やはり雪は東京より、深い。

さよならなんて言えないよ。

今夜の電話で四年間続いた恋人との会話にピリオド。 昨夜は渋谷から東中野まで夜道を何時間もかけて歩きながら最後に何を伝えようかずっと考えていた。けれども、これまで、いくら話しても満足に伝えきれなかったからこそ、足掻くようにして何年も言葉を積み…

画樱花以消憂

今朝、目を覚ますと部屋は不吉に薄暗く、体は冷え切っていた。雪が舞っていた。湿った雪道を歩きながら思う。寂しさを伝えることすら出来ないのが本当に寂しい。心にまで酷い底冷えが及ぶ。キャンパスの裸の銀杏並木を見ていたら何だか堪らなくなった。花を…

厭けました。

年末から論文執筆に明け暮れており、三日不眠で半日眠るというような滅茶苦茶なサイクルで生きていたために(16÷3.5)でまだ一月五日ほどの気分。新年の挨拶にはまだ遅すぎず。実にお目出たい。 作家が身を削りながら執筆に励むというエピソードには、たかだか…