雑録

杉山○丸

今、思いついたのだけれど、元京大霊長類研究所の杉山幸丸先生 (ハヌマン・ラングールの「子殺し」の研究で有名) って、杉山茂丸 (長男は作家の夢野久作。孫はインド緑化の父と言われる杉山龍丸) の家系ではないだろうか。満州生まれっていうのも気になるし…

Perfume * Friendly Fires = Par☆s

音楽ネタに走るのは稼業 (稼いでいないけれど) が充実している証 ということにしておこう。 さて、次はラプチャーが火をつけて爆発した UK のニューレイブ・シーンについてですが、最近の新人はダンス風味にも関わらず「黒さ」がすっかり抜け落ちていて、僕は…

精神医療と適応について考える。

killhiguchiのお友達を作ろうより (略) 今、私は、「治る」ことを、日常生活が送れて働けるようになるというように定義している。決して病根が私の目の前に曝され、それと対決し、完治させる、というようにはしていない。http://d.hatena.ne.jp/dadako/20080…

THE BON DELUSION お盆は妄想である

ぼく 「先生、一日ほど盆のお休みをいただきたいのですが…。」 ぼす 「Bon!? メンリ僧院を総本山とするチベットの民間信仰のことかね!?」 ぼく 「いえ。僕は日本人ですので、どちらかといえば、仏教と神道の習合的なものですが・・・。」 ぼす 「盆!? き…

26歳無職のデイトリッパー

家を失いかけた僕をネットカフェ難民の道から救ってくれた友人 Lisbon22 くんがインドでよろしくやっているようだ。 8月の夕方に19歳のフランス人の女の子と手回し式の観覧車に乗ることについて - THINGS BEGIN フランス人の女の子のことばかりで、ちっとも…

サマー・ソルジャーだったころの話。

サニーデイ・サービス再結成だって!晴茂くん (Dr.) 生きていたんだ・・・。無免許スクーターで疾走する三人、泣ける。 そういえば数年前の夏、僕もベトナムの海沿いの町ムイネーを無免許バイクで走りました。セオム (バイクタクシー) を頼んだつもりが、レンタ…

すまねえ俺たち。

俺なりに頑張ってるのだ。といっても包括的な「俺なり」なんてのは当の俺しかわからなくって、周囲の人々は様々に分断された俺たちのうちのどれかひとつを見ているに過ぎない。研究室での俺、バイト先での俺、家での俺、バンドでの俺、友人の前の俺、恋人の前…

信ずるものは辛いナリ!

確かにその通りかもしれません。しかし、信じることは、また、幸いへの唯一つの道でもあります。信じるひとよ幸いなれ。

これが自然種だ!

と講談社現代新書のように高らかに名指し得るものがあるのか、僕には皆目わからない。*1 前回のネッド・ブロック Ned Block の翻訳に自然種 natural kind という語が出てくる。これまでも何度も様々な本で目にした語であるが、いまいち、自然種とは何か、が…

アンドリュー

最近、このつつましやかなブログにアンドリューを名乗る男がわけのわからないスパム・コメントを大量に寄せてくる。どこかにリンクを張っているようだが、はてなのコメント欄はハイパーリンクを受け付けないので、まったくもって無駄である。迷惑なやつであ…

現実逃避第二段。

プロフィール画像とアイコン変更 (Ctrl + F5 推奨)。 藤子不二雄リスペクト。もう生涯。それにしてもペジェ曲線に向いた画風だよなあ。 アイコンの方は僕の本名を知っている方は納得されるのでは。 ベイベー スマイリーフェイスを贈るぜ! この素晴らしい世…

Gタンパク質と膜貫通型レセプターとの結合について。

わ。わ。わ。 微々たる給料が入ったからと言って、中野くんだりの陋巷にて陽水聴きながらつけ麺などすすつている場合ではないのだ。そうこうしてるうちにも Asay くんのところから好奇に目をてらてらと輝かせた忌まわしき輩共が押し寄せて来ているではないか…

あたし、待つわ。

*1 結構小難しい本を読んでいる人でもアニミズムをアミニズムと間違っている人が多い。神道好きとしては見逃せない。ここ一週間でもいろんな人のブログでしょっちゅう見かけたので何らかの体系的エラーなのだろうけれど、音韻論はあまり真面目に勉強してない…

夕方に簡単に雨が上がったその後で

規律=訓練の行使は、視線の作用によって強制を加える仕組みを前提としている。見ることを可能にするテクノロジーによって、権力の効果が生じる装置、しかも逆に、強制権の諸手段によって、それらが適用される当の人々がはっきり可視的になる装置を前提とす…

批判力を鍛える大人のおもちゃ

川島隆太先生が Nature Neuroscience に登場。といっても論文ではなく、脳トレ・ゲームに関する注意を喚起するEditorial (編集前記のようなもの) の中で真っ先に名前が挙げられているのだ。 Exercising to keep aging at bay Nat Neurosci. 2007 Mar;10(3):2…

念願の

W-ZERO3[es] 買いました。一週間ほど使ってみましたが、なかなか快適。細かい操作にはまだ慣れないけれど、PDF Viewer や ブンコビューワ はかなり重宝。お蔭様で文庫本をめくるのも難儀する満員電車の中でも論文や漱石を楽める。いろいろカスタムしがいがあ…

如是我聞

Writes of Passage - THINGS BEGIN Lisbon22 くんがアマルティア・センの「ケイパビリティの平等」とフーコーとを結びつけて議論している。ケイパビリティとは潜在的に選択可能な行為の集合である。この辺りは僕が今年の三月に駄文を垂れ流して考察したこと…

朝霧 JAM に行くぜ!

台風も今夜中には去りそうで、二日間とも晴れそう!地面はぐちゃぐちゃかもしれないけれど、青空の下で音楽を聴けるのはほんとに嬉しい。朝霧までの運転手兼高校以来の音楽フレンド kmsh と行って来ます。自称、地元のポール&マッカトニー。どっちがどっち…

荒野のおおかみ

なんだこの双極性は。

あ〜びっくりした。

このブログを見てくださる方は、主に脳や認知関係の話に興味のある方か、たまに吐き出すセンチメンタルな言葉を温かい目で(もしくは冷たい目で)見てくださる方だけだったと思っていたので、今日みたいに1000近いアクセスがあるとびっくりする。昨日の記事は…

いつか誰もが返事じゃない言葉を喋りだすのなら

なかなか新しい記事を書く気力が湧かないのですが、友人のブログ (Being Kind to Someone - THINGS BEGIN) から考えたことを。友人が触れているのは僕も先月行ってきたナム・ジュン・パイク展についてです。 ブラウン管の中から生えた蔦、あるいはぼうっとテ…

早起きは誰に三文の得をもたらすか。

id:hiroshi110さんの日記で知った「早起き生活」という企画に参加してみる。 きっかけは、恥ずかしながら、母が買ってきて自宅に転がっていた『3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知』。普段こういう自己啓発本を全く手にしないため、免疫がなく…

どうでもいいですが

WOWWOW でやっている FUJIROCK の番組、フィッシュマンズの観客シーンで僕がちらっと映る。ステージの見えない彼女をおんぶしているシーンでちょっと恥ずかしい。ものごころついてからテレビに映るのは多分初めて。 実はDVDにもなった8年前のフィッシュマン…

吉田近衛町69番地

タイトルは僕の好きなハービー山口の写真集『代官山17番地』から借りてみた。今はない同潤会代官山アパートをノスタルジックなモノクロームで切り取った写真集だ。そこに写る風景や人々は、フィルムに焼き付けられた瞬間には確かに存在したはずなのに、しか…

プレイバック、プレイバック。

僕たちはCDプレイヤーだとかiPodだとかで音楽を聴く時、当たり前に「再生ボタン」を押す。日常の意識じゃあ、「再生」イコール「ミュージック・オン」といった気分だ。けれどもよくよく言葉に気をつけてみれば、この操作は「再」生である。 何が「再」なのか。 …

プレイバックPart2

山口百恵ネタが続きまことにあいすません。 もちろん、直接演奏したことがなくとも、個人的な体験が音楽に絡みつくことは、誰にだって、ある。 例えば Moby の『18』は、僕にとって、サイゴンからハノイへと向かう長距離列車の夜の車窓とは切り離せない。バ…

うお!

魚!昨日テレビで見ましたが、パプア・ニューギニアの囚人魚ってのはすごいですね。親が海底に巣を作って何千匹もの子供と同居するという。親魚が子魚を飲み込む現象の説明として、「子供が親にエサを与えている」ってのはちょっと半信半疑ですが。あれは本…

内部観測の内部に入れない僕。

Ontological measurement Gunji YP, Ito K, Kusunoki Y. Biosystems. 1998 Apr;46(1-2):175-83. を読もう、という企画に誘っていただいた。郡司ペギオさんについては前々からとても関心が高かったので、すごく嬉しい。のだけれど、読める気がしない。カテゴ…

カテゴリーという病

以前から僕が考えているのは、学問の分野を問わず、難問(アポリア)の解決に立ちはだかっている壁は人間の認知様式を自覚しなければ超えられないのではないか、ということだ。これをことさらにくだいて言えば、養老孟司先生の『バカの壁 (新潮新書)』とほと…

大脳前頭葉の欠損などないと信じたい。

永遠に呪われたい亡命者の記録さん経由でMSN毎日インタラクティブより。 セクハラ:脳科学の教授を免職処分へ 北海道大学 脳科学者として知られる沢口俊之・北海道大大学院医学研究科教授(47)が大学の女子職員にセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)…