音楽

プレイバックPart2

山口百恵ネタが続きまことにあいすません。 もちろん、直接演奏したことがなくとも、個人的な体験が音楽に絡みつくことは、誰にだって、ある。 例えば Moby の『18』は、僕にとって、サイゴンからハノイへと向かう長距離列車の夜の車窓とは切り離せない。バ…

ニック・ドレイク『ピンク・ムーン』

ニック・ドレイクの慎ましやかで狂おしい音は、夜だけでなく、雨にもよく合うのだと気がつく。 彼の音に耳を澄ます人々が、彼の生きる場所を見い出していく。

24 YEAR PARTY PEOPLE!

24歳になりました。 LIFE IS A PARTY TIME. 24年間パーティーし続けてきたようなものです。ご参加のみなさん、ありがとう。 というわけで、FUJIROCK FESTIVAL 2006 に参加決定です。 まだまだバスツアーで3日通し券があったのですね(電車ツアーはここ数日で…

エレファントカシマシ SHIBUYA-AX 2006/06/27

ここ数年の自己省察路線の到達点であり、同時に肩の力が一気に抜けきった名作『町を見下ろす丘』を引き提げてのツアー。金欠の中、渇望を抑えきれず、当日券にて参加。チケット代を支払うと手元に残るは600円となったけれど、そのまま迷わず生ビールを注文。…

俺はお前に負けないがお前も俺に負けるなよ

形式言語学の勉強会をさぼって(あいすません)エレファントカシマシのライブに。 良かった!良かった!!良かった!!! ああ、もう、どうしようもなくファンだから、愚かな言葉を連ねるしかないのだけれど。無条件に信頼しても良いのだ、そう思える同時代の人間を…

真夜中に音が降ってきた

昨夜は夜に一人で焼酎を飲んで、いい具合に回ってきたところで眠ろうかと思ったのだけれど、ついつい柄でもなく腹筋運動など始めてしまった。床に寝転んで足を垂直に上げ、勢いよく振り下ろして床に付かない様にしてまた高く上げる、というやつである。この…

ぎたぽ。

ついでにもう一つイベント告知。 明日6月3日、友人の友人がギター・ポップのイベントを開催します。 僕もちょいと顔を出しますが、ご興味ある方はぜひ。 http://www.k4.dion.ne.jp/~popcafe/index2.html ○日時 6月3日(土曜日) 16:00〜21:00(ラストオーダ…

生成音楽理論

九州大学「音楽学I」シラバスより レアダールとジャッケンドフによる「調性音楽の生成理論」は,シェンカーの階層理論を展開し,さらに,チョムスキーの生成文法の方法を導入した今日もっとも影響力を持つ音楽理論であり,実装も試みられている。 マジか.…

シナモン・ガール

Last FM に加入。こりゃすごい。とりあえず Rufus Wainwright 繋がりで色々聞いてみる。 Nina Simone…ん? …ニーナ・シナモンだとずっと思ってた。恥ずかし。 各メジャー・ラジオ局が独自色を失い、無難なヒット・チャート一辺倒になる中、インターネット・…

グノシエンヌ

曽我部恵一『sketch of shimokitazawa』のラスト曲「ベティ」のモチーフがエリック・サティだとしたら、意識している演奏者はきっとラインベルト・デ・レーウだ。深遠なピアノの響きや重々しいテンポがそっくり。

iTunes Top10

Nobody Knows / Anthony Hamilton & Nelly Baba Oje' Is The Oldest One (PT.2) / Arrested Development Just When I Needed You Most / Barbara Jones In The Sun / Arrested Development Among The Trees / Arrested Development Lo and Behold / James Ta…

中年ロッカー・クライシス

エレファントカシマシ公式ホームページより 先日、メンバー冨永義之(Dr)が体調不良のため病院にて精密検査をしたところ、 「慢性硬膜下血腫」 ということが判明し、3/2に緊急手術を受 けました。 術後の経過を見た上で、医師の判断により最低1ヶ月の治療と安静…

東京スカパラダイスオーケストラ『サファイアの星』

チャラとスカパラ、こんなに合うとはねえ。ここ一ヶ月シングルでは一番聴いたかな。 最近のチャラはメロウ、スィートだから、たまにこうやってはっちゃけてくれると嬉しい。惜しむべくは詞を谷中敦が手掛けていること。CHARAには合わないし、僕、この人の詞…

言葉に飢えた人たちのために

http://www.minc.ne.jp/~megu/olive/index.htm

SUBMERGE Live In Japan

ジャズはライブ!ロックもライブ!! そしてやっぱりテクノもライブ!!! なのです。 いや〜こんな昂揚するライブ盤は久々です。 Los Hermanos、Electrofunk、Galaxy 2 Galaxy と SUBMERGE レーベルから強豪3組が勢揃い、1年前(2005年2月13日)恵比寿リキッドルー…

iPodでThe Whoを聴くと重度の難聴になる。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20060120304.html http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20060106303.html 60年代から活躍してきたロックバンド『ザ・フー』のギタリスト、ピート・タウンゼント氏(60歳)が、『iPod』(アイポッ…

毎日の生態学

"Ecology"に相応しい日本語訳は「生態学」ではないでしょうか。 "eco"の語源となった「オイコス」oikosとは古代ギリシャ語で「氏族、家屋の集まり、集落」といった意味だといいます。複数の要素が有機的に相互作用することで形成されるシステム、さらにはシ…

「今朝のニュース、君はどう思う?」

曽我部恵一「世界のニュース〜light of the world!(Live ver.)」 ハードな論文ネタの合間に、先日のベルセバに続き、またまたお得なフリー音源の紹介。 「世界のニュース」は曽我部恵一が2005年5月にCD-Rという非常にプリミティヴな形態で突如自身のレーベルROS…

ある晴れた日、僕は庭で君と出会った

君は庭に穴を掘っていたけど、僕は君を掘り当てたんだ、ごめんね 僕は花壇の縁にいる君の写真を撮った その写真は男たちや花や女の子たちや木々の心臓を打ち抜いたんだ ある雨の日、僕らはおもちゃの電車の中に囚われていた チョコレートが煮えていて、窓は…

小沢健二新譜(Black Or White?)

小沢健二の4年ぶりの新譜が3月8日に発売だそうです。全編インストゥルメンタル。 http://www.bounce.com/news/daily.php/6970 前作『Eclectic』では、歌詞でストーリーを追わせるのではなく、隠喩的な言葉で断片的な映像を網膜に焼き付ける手法へとシフトし…

煙草と『tronika』(冬の夜の声について)

冬の真夜中、窓を開けて煙草に火を着ける。澄んだ空気と煙草の煙とが同時に部屋の中へ、胃の中へと流れ込んでくる。何を成し遂げたわけでもない1日が灰と変わって行く。怖いほど静かな夜で、通りには街灯が等間隔で並んでいるのが見えるだけだ。 ふと、聞き…

Nujabes『Modal Soul-2nd Chapter Of Metaphorical Music-』

2005年も終わろうとしている中、ベストに躍り出ました。 ピアノを主体にした、じゃずぃーなHIP HOP。特にshing02との「LUV(sic)pt.3」は必聴。流麗なバックトラックと有機的に絡み合ったフロウが飽くことなく続いていく。ドラムのループもとても柔らかな音質…

君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則(ルール) 

小沢健二『dogs(旧題:犬は吠えるがキャラバンは続く)』 海岸を歩く人たちが砂に 遠く長く足跡をつけていく 過ぎていく夏を洗い流す雨が 降るまでの短すぎる瞬間 真珠色の雲が散らばっている空に 誰か放した風船が飛んでいくよ 駅に立つ僕や人ごみの中何人…

久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ@みなとみらいホール (2005/12/5)

まさかはてなダイアリーにおける最初のライブコンサート評が久石譲になろうとは。イベンターさんの繋がりで招待券貰ってのこのこ聴きに行きました。タダなら行かねば。コンサートと名のつくものは久方ぶりである(会場内でビールを飲めないのは苦痛であった…

フィッシュマンズ「ナイト・クルージング」10周年

天からの贈り物。 10年もの間、夜にたゆたい続けた人たちは、今では異国の浜辺に打ち上げられた頃だろか。 Up and down, up and down Slow fast, slow fast

原田郁子『ピアノ』

易しい、優しい、言葉とメロディー。 言葉と音と無邪気に戯れる、そんな喜びが詰まった文句なしの名盤。 去年の夏、日本神経科学学会開催中に通った大阪・阿波座のカフェMartha (とても居心地が良くて、料理もコーヒーもおいしいのでお薦めです) でふいに流…

Olivier Peters Quartet 『Wings of Spring』(1980)

良いフュージョン(ドイツ産)。 フュージョンというジャンルが苦手な僕にとって、フュージョンには2種類しかない。 良いフュージョンと悪いフュージョン。 当たり前である。 硬質さと柔和さのMix具合によって、僕の評価は良い⇔悪いの線上を彷徨う。思いっき…

くるり、勝負に出る。

Baby, I Love You/くるり 3ヶ月連続でシングル、今月末にはアルバム『Nikki』の発売と、怒涛のリリースラッシュなわけです。 この曲、FUJI ROCK FESTIVAL '05で聴いたときは、雨上がりの開放感と次に控えるBeach Boysへの流れとで、さらっと、いい曲だな、…

Laura Nyro『New York Tendaberry』(1969)

朝、いつもより少し早く家を出る。冷たい空気と暖かな日差しが心地よい。このぐらいの気候が一番すごしやすい。寒さに身を屈めて歩くのも良いものだけれど。 ローラ・ニーロ、朝に聴くものではない。夜中、部屋の電気を消して、新宿の灯りでも眺めながら聴く…

I'm in Love/真心ブラザーズ

復活後第2シングル。 作詞・作曲は桜井秀俊、編曲はCHOKKAKU。 やっぱり倉持陽一の横には桜井秀俊がいないと。説得力が全く違う。倉持が一人でLOVE & PEACE とかうさんくさくて。桜井の気恥ずかしくなるようなベタ甘なソウル&歌詞も倉持歌えば見事に消臭。…