Welcome to the De(s)sert of the Music

 

土曜の夜に僕は とってもいい気分さ
思いっきり走り出したい 思いっきり走り出したい
思いっきり叫び出したい 思いっきり叫び出したい
通りをすべる透明な風が 僕の心誘っている
ああ 愛って何だろう ああ どんなもんだろう

曽我部恵一「土曜の夜に」           

 

雷門

 
土曜日は下記のイベントに参加。浅草ステラは田原町が最寄り駅なのだけれど、名前につられて浅草駅まで行ってしまった。土曜の夜、人で賑わう浅草寺参道を通り会場に向かう。夜の雷門はライトアップに赤く絢爛な姿をさらしている。お祭り気分がいやでも高まる。
ステラに入場すると、ちょうど id:kms の DJ が始まった時間。彼にギネスをおごる(もちろん下心あり)。AIR (エールじゃないほう) とか PENPALS とか高校の頃、kms と一緒に聴いたり、歌ったりしたアーティストが懐かしい。このあたりはもうすっかり離れちゃったなあ。
ビールをおごったのは他でもない、DJ タイムを分けてもらうため。フェンスごしに機材の使い方をあれこれ教えてもらう。へへん、簡単じゃねぃか。kms の次の出番に 2 曲かけさせてもらうことになる。
他の人の DJ 聴きながら飲んだり踊ったり。学部の頃はテクノ系のイベントに良く行ったので、ロック・ポップ主体の DJ は繋ぎ方も改めて聴くと新鮮。曲の始まり・終わりがはっきりしているジャンルだから、BPM を調整しながらテクニカルに繋いでいくというより、フェイド・アウト→いきなり次の曲、ドン、とか。初心者には簡単そうに見えるけど、やっぱり上手い下手はあるのはよくわかる。
出番が来る。不安なので kms もブースに引っ張り込んで、手取り足取り教えてもらう。前の DJ の方の Rapture "House of Jealous Lover" から引き継ぐ。ソウルをかけたい、という欲望と客層との折り合いを考えて曽我部恵一「土曜の夜に」を一曲目に (土曜日だし!)。案の定、かなりのヒット。バー・エリアから踊りに飛び込んできてくれる人たち。う〜ん、いきなり DJ の醍醐味に脳内麻薬大分泌。長い曲なので途中でフェイド・アウトして、ポップな HIPHOPArrested Development "Honeymoon Day" に繋ぐ。これは…ちょっと違ったかな。まあ、それなりに楽しそうにノッてくれていた。初めてにしては大成功でご満悦。その後は kms の The Pogues "Fiesta" に旨く繋がる。朝霧JAM 楽しかったなあ。その後も他の方の DJ で飛んだり回ったりと久々に大はしゃぎして体重が 2.5 kg 落ちたほど。いやあ、楽しかった。酒の飲みすぎ・踊りすぎで、先日抜いた親知らずの痕がずきずきと疼く中、DJ なるものをもう少し探求してみようか、と心に抱き帰宅。
 
契約現場

 
日曜日の午前中は来年度からの棲家の契約。id:Lisbon22 君とのシェアである。安アパートを借りるのに、不動産屋はやたらラグジュアリーで、エントランスには Bang & Olufsen のインターホンが置いてあり、ひるむ (上の写真:契約現場)。貧乏学生二人は無事入居を許可された。阿夫利でラーメンを食べて Lisbon22 くんとは解散。
午後は kms のバンド、merry merry のライヴを見に新宿 JAM へ。この老舗のライヴハウス、名前は良く聞いていたのだが行くのは初めてで、かなり迷ってしまった。大分新宿から遠いのである。着いたころには merry merry のアクトは終了。帰ろうかと迷ったが、若手バンドに出資してやらねばならん、ということで、チケット代 + ドリンク代 1000 円を支払い入場。昼のギネスにテンションは上がり、他のバンドも結構楽しく聴かせてもらった。
終演後、図々しくも merry merry の打ち上げに参加。もともと知り合いの kms (vo & gt) と meca さん (vo & b) に加えて、ヤマさん (gt) ともお近づきに。このバンド、ドラムは正規メンバーがおらず、サポートにお願いしているのである。みんな良い人たちばかりで、ライブも聴いたことがなければ曲さえも知らないのに、ついつい、「俺、ドラムで参加します」と宣言。当然、僕はドラムの経験はほとんどないが、半分くらいは期待されているようなので、これからドラムなるものをもう少し探求してみようか、と心に抱く。
その後、kms の新居に立ち寄って、merry merry のライヴ音源を聴いたり、絶品ピクルスをご馳走になったり。夜になるころ kms と僕は二人の実家のある横浜へとともに帰った。
以上が週末の出来事である。研究も半ばだというのに、随分と音に狂ったものだ。しかもあろうことか、DJ & ドラムという、更なる厄介事の種まで背負い込んでしまったのであった。不味い。