さよならなんて言えないよ。

今夜の電話で四年間続いた恋人との会話にピリオド。
昨夜は渋谷から東中野まで夜道を何時間もかけて歩きながら最後に何を伝えようかずっと考えていた。けれども、これまで、いくら話しても満足に伝えきれなかったからこそ、足掻くようにして何年も言葉を積み重ねてきたのだ。一度の電話で出来ることはたかが知れている。感謝とこれからの幸せを願う言葉だけを伝えればいいのだ。伝えられるのならいいのだ。伝わるのなら。