天の岩戸

また一つの太陽の輝きが消えた。
その時僕は生命の狂騒の中にいた。
 
一年の間で、昼が最も短く、夜が最も長くなるこの季節にクリスマスが行われるのは偶然ではない。悪霊の駆け廻る暗黒への接近が極大に達し、太陽が再び力を盛り返そうとする冬至の日。古代の人々はその日を祝ってさまざまな祭典を行なってきた。はっきりとした日付の分からないキリストの聖誕祭が12月25日に定着したのは4世紀だ。甦る救世主の祝祭にはこの季節がまさに打って付けだろう。死と生の界面として冬至の祭りは引き継がれてきたのだ。
 

夜が深く長い時を越え
OH BABY LOVELY LOVELY WAY 息を切らす
それで LIFEIS COMIN' BACK 僕らを待つ
OH BABY LOVELY LOVELY こんなすてきなデイズ
いつか誰かと完全な恋におちる
OH BABY LOVELY LOVELY 甘くすてきなデイズ
暖かな手 僕に触れるのさ 君のハートが 僕に分かるのさ
夜が深く長い時を越え
OH BABY LOVELY LOVELY WAY 息を切らす
                         LOVELY/小沢健二

 
暗闇のどん底でのどんちゃん騒ぎ。
 
瞬きする間にもこの世界から次々と消え行く人がいる中で、生の享楽に耽るという行為をどのように捉えていいのか戸惑ってしまう。