2006-01-01から1年間の記事一覧

念願の

W-ZERO3[es] 買いました。一週間ほど使ってみましたが、なかなか快適。細かい操作にはまだ慣れないけれど、PDF Viewer や ブンコビューワ はかなり重宝。お蔭様で文庫本をめくるのも難儀する満員電車の中でも論文や漱石を楽める。いろいろカスタムしがいがあ…

ヘルミーネ、ヘルミーネ

立派な癌患者や立派なエイズ患者は想定可能だが、果たして、立派な鬱病患者というものは存在しうるのだろうか。その語の内包する矛盾に気付くと、忽ち、僕はこのまま消えてしまいたくなる。 しかし、お粗末な絶望とは命に対する傲慢な態度から生まれ来るもの…

beautiful day(s)!

ある御仁によると、朝霧JAMの感想ブログはどこもこのタイトルであるらしく、僕も慣習に従ってみた。 10月7日(土) 前日までは台風がどうなるか、冷や冷やものだったのだけれど、土曜日の朝には嘘の様な秋晴れ。先日の尾瀬もそうだったけれど、台風っていうの…

LOVELY LOVELY WAY, CAN'T YOU SEE THE WAY?

朝霧から帰ってきて、やりきれない報せを聞いた*1。やりきれない出来事の裏で、しかし、僕は類稀に美しい二日間を送ったのだった。僕が落ち込むこと自体、思い上がったことなのだろう。明日も多分生き延びるだろう僕は、あの二日間の美しいシーンの数々を慈…

朝霧富士

日の出を見るために暁起。 予想以上の冷え込みと、黒く峻厳な富士に身が引き締まる。Moon Shine ステージで日の出待ち。月は今空けてゆく空に消える。 辺りは明るくなっていくのだけれど、どうやら朝日は富士の大きな影に隠れているようで、なかなか上らない…

如是我聞

Writes of Passage - THINGS BEGIN Lisbon22 くんがアマルティア・センの「ケイパビリティの平等」とフーコーとを結びつけて議論している。ケイパビリティとは潜在的に選択可能な行為の集合である。この辺りは僕が今年の三月に駄文を垂れ流して考察したこと…

朝霧 JAM に行くぜ!

台風も今夜中には去りそうで、二日間とも晴れそう!地面はぐちゃぐちゃかもしれないけれど、青空の下で音楽を聴けるのはほんとに嬉しい。朝霧までの運転手兼高校以来の音楽フレンド kmsh と行って来ます。自称、地元のポール&マッカトニー。どっちがどっち…

フォーム・オブ・ライフ(日々の泡)

脳軟膜を剥いたり、小脳を切除したり(飽くまで画像上で)の単純作業に飽きたので 息抜きに言語学の講演を聴きに行った。 The Biological Perspective on Language Günther Grewendorf (University of Frankfurt am Main) Abstract: I would like to discuss t…

危険

ベルギー・ワッフルは電子レンジで加熱すると、1分で白煙をあげ、炭化する。

荒野のおおかみ

なんだこの双極性は。

晩秋を迎えるために(または週末)

可能性の悪魔について考える。 可能性が眼前に幾股にも広がっていることを称揚する人々がいる一方で、私にとって、可能性は時に悪魔である。可能性は、将来についての膨大なシミュレーションおよび過去の選択についての悔恨を私に強要する。私が自由である、…

朝霧 JAM 参戦!

やった!親切な方にチケットを定価で譲っていただけることに。ここをご覧の方で参加される方がいたらお気軽に声をかけてくださいな。 10月7日 14:00 - 14:50 クラムボン (R) 14:00 - 14:40 GINA & CHRIS (M) 14:50 - 15:30 Hands of Creation (M) 15:30 - 16…

赤いくちびるが色褪せる前に

その熱い血潮の枯れぬ間に。はい、ジャケット買い、決定ですね。曽我部恵一『東京コンサート』が予約開始。 曽我部がサニーデイ・サービス『東京』10周年を記念して行ったソロ・ライブ。曲順もそのまま、全曲収録だそう。 『東京』のジャケットの美しさ、そ…

脳科学の内部観測

『現代思想』10月号は「脳科学の未来」が特集。 茂木健一郎+郡司ペギオ幸夫+池上高志の討議がトップ。 脳科学の特集なのに、この三人を主席に据えるところが、さすが青土社というか、なんというか。いや、すごい面白いんだけれど。巻頭エッセイを任された竹…

無事下山。

遭難どころか二日間とも快晴。とはいえ二日で独立峰二つアタックはなかなかきつかった。 今朝は初めて見る尾瀬ケ原の荘厳さに言葉を失う。時代感覚すらおぼつかなくさせるような、湿原植物の断固たる存在感。自分たち人間がそこにいる必然性を全く感じさせな…

夏が去れば登り出す

23:55 浅草発尾瀬夜行に乗り込む。夜行列車は何故だかいつでも厳粛な心持ちにさせる。夜の闇を進む旅路に何かの隠喩を見い出すからかも知れない。 燧ヶ岳〜尾瀬ヶ原〜至仏山のコース。 いままでの登山は小屋泊ばかりだったのだけれど、今回は初めてのテント…

本日の古本(河野書店@駒場)

心はどこにあるのか (サイエンス・マスターズ)作者: ダニエル・C.デネット,Daniel C. Dennett,土屋俊出版社/メーカー: 草思社発売日: 1997/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見る¥900 高校の頃から読んでいたサイエ…

人は過去の奴隷なのだろうか

はてなダイアリーにも YouTube が埋め込めるようになったということで。とりあえず青春の一曲。 The Smashing Pampkins の1995年の傑作『メロンコリーそして終りのない悲しみ』から 「Tonight, tonight」 。 Time is never time at all You can never ever lea…

表象なしの知性

いや、素直に表現すれば、ただ、頭使わずによく動いた、という。結果として頭回っていない日記に。 被験者さんが祝日にしか都合がつかなかったので、祝日だけれど、実験。寝坊しないように気負いすぎたのか、朝五時に目が覚める。 積ん読コーナー、および最…

あ〜びっくりした。

このブログを見てくださる方は、主に脳や認知関係の話に興味のある方か、たまに吐き出すセンチメンタルな言葉を温かい目で(もしくは冷たい目で)見てくださる方だけだったと思っていたので、今日みたいに1000近いアクセスがあるとびっくりする。昨日の記事は…

「脳の話:言語と認知」

と題された教員談話会を聴いてきた。 「脳の話:言語と認知」 信原幸弘・酒井邦嘉 今回は、脳の情報処理をめぐる根本的な問題をめぐって、哲学者と脳科学者が正面切って論争を行う。 信原:「言語は構文論的な構造をもつ点に顕著な特徴があるが、そのような言語…

ミニマリストを極小的に復習。

外池滋生先生の集中講義。4日間でミニマリスト入門から数量詞に関する応用、日本語のScrambling、日英語の比較まで。 今日は主に Radford の 『Syntax: A Minimalist Introduction』 と 『English Syntax:An introduction』 を流す。一日でこれだけ網羅する…

植物状態における意識の検知

認知科学徒 News Memo さんのところでも関連するニュースがたくさん紹介されていました。短いので論文本文を全訳してしまいました。 Detecting Awareness in the Vegetative State Owen AM, Coleman MR, Boly M, Davis MH, Laureys S, Pickard JD Science. 2…

ひとまず

刺激文を大体作り終え、後は細かな調整へ。今度の実験では、脳機能計測の前にかなりオーソドックスな心理言語学的な行動データを取ることになったのだけれど、実はきちんとやるのは初めてなのでちょっと楽しみ。コーパス分析とかもやってみたい。 昼食は大学…

意味と形式の狭間で

新しい実験の刺激文*1作りのために月曜日から言語学の先生と一緒にミーティングを重ねている。 見たい効果は統語すなわち文法形式なのだが、言語である以上、そこに意味が付帯する。意味の要素が見たい効果を打ち消したりしないように、様々な状況をイメージ…

マンモス広場のクジラ山@札幌

*1 先週は統合脳という企画のワークショップで一週間、札幌に行ってきました。初の北海道です。宿は大通り公園9丁目のクジラ山でした(付記:すっかり書き忘れていたのですが、クジラ山とは大通り公園にある人工の山です。北側半分は大きくえぐれていて斜面全…

SONAR

バルセロナの音楽フェス SONAR に出演した TUCKER のステージをテレビで見る。エレクトーンをメインにしたマルチ・ミュージシャン。エレクトーン、ベース、ギターと独りでリフをどんどん重ねていき、ミキサーを操りつつドラムで大暴れ。すげー。 自分が中途…

J-WAVE LIVE 2000+6

のチケットが余っているからどう?と、昨夜友人に誘われた。CD は持っているけどライブに行ったことはなく、今後も行くつもりのなかったアーティストたちが多く、いい機会だと思って参加してきた。うん、結構楽しかった。 行きの電車の中では、二人とも行っ…