捗無きかな。

午前:何年ぶりかの1限授業。石浦先生の遺伝学集中講義最終日。研究者になる秘訣なども聞けて非常にためになった。ボスとの喧嘩は厳禁、博士課程出て数年が勝負、兎に角共同研究、とのこと。
午後:下北沢の裏通りの民家をリノヴェーションしたmois cafeでずっと論文読んでた。部屋出たほうが論文読みははかどる。天井の板を取っ払っているため、屋根の木板そのものが露出しているのだけれど、全然寒々しさは感じない。ダサいはずの擦りガラスもこういう文脈に置くと異様に栄える。木目と共鳴するのだろうか。
戦後日本の木材家屋って木で組み立てられていることを隠そう隠そうという意図を感じるのだけれど、全然美しくない。戦後思想そのものと見えは同じかも知れない。日本からの影響を否定するフランク・ロイド・ライトのほうが余程、日本の風土に根差した美しい建築を残していると言う事実。ライト設計の芦屋ヨドコウ迎賓館は忘れられません。
mois cafeは、conceal cafeなども手掛けたリノヴェーションカフェ専門屋によるものなのだが、しかし、リノヴェーションっていつもカフェとかレストランになるばかり、ってのも飽きたな。まあ、別に新奇性を求めてリノヴェートするわけじゃないですもんね。マンネリ気味なリノベーションとはいえ、神戸旧居留地E.H.Bankは元が銀行だけに重厚ですごかった!
最後(17時くらい)、2階の客席は男女一組と僕だけになった。この男女、友人同士なのだが、男が微妙に押して、女が何食わぬ顔でかわす、というやり取りが面白く、気が散ってしまったので退散。
古着買って研究室に戻る。夕食は松屋のキムチ牛めし
 
 味噌汁に油揚げが一切れ浮いていた
 
山頭火風に一句。論文ちっとも書き出せず。