「万物が原子から出来ているだなんて、大嘘です!」

知識の構造化云々のこうちょうせんせいのお話は半分夢の中だったけれど、新設の数物連携宇宙研究機構の村山斉先生のお話は鮮やかで前向きでとても清々しかった。ダークマターとかダークエネルギーといった正体不明のものが宇宙のエネルギーの大半を占めている、という有名な話なんだけれど、こういう場でユーモアも交えつつ、ほんとうのことを言い切るパワーに圧倒された。自然科学ですら、研究というのは人柄が本当によく表れると思う。明るく研究に向き合う能力を身に付けたいなあ。
そういえば、6 年前の蓮實重彦こうちょうせんせいの名高い式辞でも僕は眠ってしまった。結局僕は何も変わっていないのかもしれない。いや、こうちょうせんせいというものが変わっていないのだ。きっと。