巨匠らと会う(2×2)

一昨日は横浜トリエンナーレの最終日だったこともあって奈良美智さんと村上隆さんという現代美術を代表するお二人と遭遇することができました。
昨日は慶應義塾大学で行われた論理思考と認知に関する国際シンポジウムに参加しました。なんと科学界を代表するイグ・ノーベル賞*1受賞者のお二人のお話を拝聴する機会に恵まれました。
フラコヴィアク先生はロンドンのタクシードライバーの海馬が一般の成人よりも発達していることを発見し、2003年医学賞を受賞された方です。受賞のきっかけとなった論文はこちらです。

Navigation-related structural change in the hippocampi of taxi drivers
Maguire EA, Gadian DG, Johnsrude IS, Good CD, Ashburner J, Frackowiak RS, Frith CD.
Proceedings of National Academy of Science of the United States of America (2000) 97(8):4398-403

フラコヴィアク先生に次いでお話をされたのが渡辺茂先生です。渡辺先生はピカソとモネの絵画を見分けられるようにハトを訓練、成功し1995年、心理学賞を受賞されました。
お二人は互いの賞に関しては一切言及することはありませんでしたが、これはお二人の謙虚なお人柄を示しているのではないでしょうか。ちなみに今年のイグ・ノーベル賞はついにドクター中松先生が受賞されたことでも話題になりましたね。

*1:「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞だそうです