小沢健二新譜(Black Or White?)
小沢健二の4年ぶりの新譜が3月8日に発売だそうです。全編インストゥルメンタル。
http://www.bounce.com/news/daily.php/6970
前作『Eclectic』では、歌詞でストーリーを追わせるのではなく、隠喩的な言葉で断片的な映像を網膜に焼き付ける手法へとシフトしており、僕などはほとんどインストのようにして親しんでいたので、今回のインスト化も意外と抵抗は感じません。雑誌「子どもと昔話」で連載中の童話「うさぎ」のような言葉を乗せられても戸惑いますし。
そう考えるとフリッパーズ・ギター(彼が歌詞を担当)からソロデビューを経て(ファースト『犬は吠えるがキャラバンは続く』は慎ましい音の海に黄金の言葉をばら撒いたような作品だ)新譜まで至る流れは、音の純度を高めていく過程としても捉えられます。
新譜がどのような音像を持つか予想もつきませんが、今までの流れを追えば、ジャズ風味を効かせたネオ・ソウルのような感じでしょうか。
声が、彼の音楽から「黒さ」を消す要因でもあったので、この際、思いっきり黒いのを期待したいところです。もちろん、ほんのちょっぴり、醤油の黒さを隠し味に。