確信犯宣言

　　　　　　言葉は
　　　　　　感情的で、
　　　　　　残酷で、
　　　　　　ときに無力だ。
　
　　　　　　それでも
　　　　　　私たちは信じている、
　　　　　　言葉のチカラを。
　
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャーナリスト宣言。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝日新聞

　
　
CMで見てちょっと驚いた。
今さら宣言されなくても、朝日新聞ほどの言論権力が、言葉のチカラを信じ、充分に駆使していることは自明だろう。「それでも」と後半に繋ぐのには違和感を覚える。
むしろ
「言葉は感情的で、残酷で、ときに無力であり、だからこそ、ときに絶大な力を持つ」
ことを自覚しなければ、公に対し文を紡いでいくことは成立しえないのではないだろうか。
ジャーナリストって、このCMのように秘かに僕らに擦り寄ってくるようなものではなく、もっと孤独な作業を続ける営みであるように思う。
これが虚偽報道事件の経緯をふまえて発表された宣言だというから、驚きはなおさらだ。
これじゃあジャーナリスト宣言というより確信犯*1宣言ではないか。

*1:現代的用法