2007-05-31 今夜、どこかのバーで 日記 雨の夜、いつ来るとも知れぬ客を待ちながら 覚えたてのカクテルを流し込み 静まり返った店内で『愛のゆくえ (ハヤカワepi文庫)』を読む ここは大切な思いを綴った本だけを保管する図書館 ふとドアが開いて本を携えた女の子が入ってくる ヴァイダのような完璧な女の子 そして僕を旅へと連れ出してくれるんだ そんな気分になるのだなんて 留まり続けることに少し飽き飽きしているんだろうね ブログの書き方もすっかり忘れてしまったよ 何時の間にやら雨上がり 外には真ん丸お月様 お聴き、あの娘がどこかで吠えてゐる のをあある とをあある やわあ のをあある とをあある やわあ 「あの娘は病んでゐるの? お母あさん。」 「いいえ子供 あの娘は飢ゑてゐるのですよ。」