Structual Covariance in the Human Cortex
Structual Covariance in the Human Cortex
Andrea Mechelli, Karl Friston, Richard S. Frackowiak & Cathy J. Price
The Journal of Neuroscience (2005)
研究室セミナーにて。
脳の形態は個人によって大きく異なるが、脳の各部位間の灰白質の密度は共変する。
具体的に言えば、「右の聴覚野の密度が大きい人は左の聴覚野の密度も大きい(逆も真)」とか、「右の前頭葉の密度が小さい人は右の海馬の密度が大きい(逆も真)」とか。
つまりある部位と部位の間の密度の相関関係には一定の傾向がある、ということ。大脳皮質の密度のばらつきというは、人によって、てんでばらばらなわけではないのだ。それを決定付けるのは、人間という種に共通したゲノムだったり、個人間に共通の経験(環境)だったり。
決定因子は何にせよ、相関関係のある部位間には機能的な関係もあると考えられる。
基本的にほとんどの部位は、対側の相同部位と正の相関がある。これは左右の脳を脳梁線維が連絡しているからだ。右が活動して神経が発達すれば、左も同様に発達する。
負の相関は解釈が難しい。例えば、下前頭回三角部と同側の海馬とが、左右ともに、負の相関の関係にあるのだが。
My解釈
「ワーキング・メモリ(in 下前頭回三角部)の機能の高い人は、宣言的記憶の形成(in 海馬)が抑制されている」
過去の文脈に捕らわれない人ほど、その場の判断に優れている?
僕はこの逆のタイプだ。過去に拘泥して動けない。海馬が発達してるかな。